2022年7月8日、安倍晋三 元首相が街頭演説中に銃撃され死亡しました。
奈良市の大和西大寺駅前で大勢の一般人が見守る中での出来事です。
元首相という要人であったためSP(要人の身辺を守る私服警官)が複数人ついていました。
それにもかかわらず凶行を止めることができず、
ネットでは「SPは何してたんだ」「失態・責任問題」と非難する声が。
今回は次のテーマで解説します。
・安倍晋三 元内閣総理大臣の銃撃事件の概要
・SPの人数は何人?
・現場写真に写っているSP11名の配置と役割は?
安倍晋三 元内閣総理大臣の銃撃事件の概要
2022年7月8日の午前11時半ごろ、安倍晋三 元首相が街頭演説中に銃撃され死亡しました。
奈良市の大和西大寺駅前で大勢の一般人が見守る中での出来事でした。
犯人は山上徹也(41)。
殺人未遂容疑で現行犯逮捕されましたが、殺人容疑に切り替わります。
今回の演説では元首相という要人ということもあり
SP(要人の身辺を守る私服警官)が複数人ついていました。
SPの人数は一体何人だったのでしょうか?
SPの人数は何人?
安倍晋三 元首相が街頭演説を警備をしていたのは22名。
内訳は、SPが7人、自由民主党・奈良県支部連合会スタッフが15人です。
自民党奈良県連などによると、現場では当時、警視庁や奈良県警のSP7人、県連のスタッフ15人が警備や警護にあたっていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ad4b034f9484156c231c623d956e7eea5aa2719
今回の警備について事件翌日18時過ぎに
奈良県警察本部の鬼塚友章本部長が会見で
「SPの警護に問題があった」と発言しています。
このような重大な結果を招いたことを踏まえ
今回の安倍元内閣総理大臣の警護警備に関する問題が
あったことは否定できないと考えており
早急にその問題点を把握し
適切な対策を講じてまいりたいと考えております。
現場写真に写っているSP11名の配置は?
まずは全体のSPの配置から解説します。
今回の事件現場の写真で確認できたのは全部で11名。
銃撃事件前と後の配置図を比較しました。
【銃撃事件前】SP11人の配置図

赤丸:安倍元首相
黒丸:犯人
数字:SP
このようにみると、聴衆サイドから挟むように警護している様子がわかります。
一方、前後は手薄のように見受けられます。
犯人はこの手薄な警備をかいくぐり凶行に出ました。
【銃撃事件後】SP11人の配置図

赤丸:安倍元首相
黒丸:犯人
数字:SP
銃撃事件後にSPがどのように移動したかを矢印で表しています。
SP①と②はこれ以上銃撃されないよう、安倍元首相と犯人の間に入ります。
SP③はまずは犯人の方向に走りますが、犯人確保に問題がないことを確認して反対側へ周り、車の通行を止めるなどの交通整理を行います。
SP④とSP⑩は共犯や野次馬が犯人に駆け寄らないよう、警戒。
SP⑤と⑥は犯人に駆け寄ります。
SP⑦・⑧・⑨は犯人を確保します。
現場写真に写っているSP11名の役割は?

SPと①と②の様子です。
2名とも安倍元首相と犯人の間に入り込むという命懸けの行為。
1名はカバンを盾のように掲げ、1名はそれに寄り添います。

SP③と④の様子。
一度は二人とも犯人確保に駆け寄りますが、
後述の⑦⑧⑨で完全に確保したため、
③は交通整理、④は共犯・野次馬対策の役割に回ります。

犯人の方向にSPの⑤と⑥も駆け寄ります。
既に3人で確保済みのため、犯人周辺には5人のSPが集まっていたことになります。

最初に犯人確保をしたのはSPの⑦
犯人が他に武器を持っていたら命が危険にさらされてしまうところですが、
SPとしての役割を真っ当しています。

SPの⑦が犯人の上半身、⑨が下半身を固めます。
⑧は何かあった時のフォローに回ります。

先ほど駆け寄ってきたSPの⑤と⑥が映ります。

再び犯人を確保した⑦⑧⑨が映ります。

先ほど犯人の方向に駆け寄った④が共犯・野次馬対策をしている様子です。
他の箇所からSPの⑩も上がってきて同様の役割をします。
⑩は唯一女性にしてSPに選出されています。

先ほど犯人の方向に駆け寄った③が交通整理をしている様子です。
他の箇所からSP11が犯人の方向に駆け寄ります。
安倍晋三のSPの人数・配置・役割まとめ
最後にまとめると、このようになります。
・安倍晋三元首相を警護をしていたのはSP7人、自由民主党・奈良県支部連合会スタッフ15人の計22人
・事件現場の写真で確認できたSP・スタッフは全部で11人
・11人は5人と6人と二つに分かれて、安倍首相を挟むように警護
・SP①と②は安倍晋三元首相の直近で犯人との間に入り防衛
・SP③は交通整理
・SP④と⑩は共犯・野次馬対策
・SP⑤・⑥・11は犯人確保に駆け寄る
・SP⑦・⑧・⑨は犯人確保
SPの賢明の警護の結果もむなしく、令和史上最悪の事件となりました。
安倍晋三元内閣総理大臣のご冥福をお祈りします。